下肢静脈瘤の原因

下肢静脈瘤は様々な理由で静脈が拡張してしまうために生じます。多くは表在静脈(大伏在静脈、小伏在静脈)の弁が壊れ、逆流してしまうのが原因です。そして、逆流した血液が表在静脈(大伏在静脈、小伏在静脈)の枝に流れ込んでくると拡張して静脈瘤になります。弁が壊れる原因は不明ですが、体質が影響していると考えられています。さらに長時間の立ち仕事、妊娠・出産などが静脈瘤を進行させます。他にホルモンなどが原因で静脈が拡張することがあります。

  • 下肢の筋力の低下
  • 下肢の血管の壁面の弱体化
  • 逆流防止の弁の損傷や機能が低下
  • 呼吸が浅いことによる胸腔内の陰圧状態が不十分
  • 血液粘度が濃い
  • 血管が柔らかい
  • 肥満などの体重の増加

下肢静脈瘤の主な危険因子

  • 性別:女性に多い。男性:女性=1:3
  • 年齢:加齢とともに患者数は増加し、症状も増悪する
  • 妊娠:妊娠・出産を契機に発症することが多い
  • 職業:長時間立ち仕事をする職業に多い
  • 遺伝:家族歴のある人が多い
expand_less ページのトップへ戻る