症状は最初のうちは静脈が膨らむだけで無症状ですが、進行すると様々な症状が出現します。 だるさやむくみ、ピリピリした痛み、足のつり、かゆみや湿疹、皮膚の色素沈着などを生じます。 さらに進行すると静脈瘤内で血液がよどむため血栓ができ、皮膚とともに腫れを生じることがあります(血栓性静脈炎)。最も進んだ状態では皮膚の壊死や潰瘍を生じます。
- 血管が浮き出てみえる
- 足がだるい、痛い、重い
- 足のむくみ
- 夜間のこむら返り
- 皮膚症状:色素沈着、湿疹、潰瘍
- 出血
- 左右に差がある、朝より夕方に強い
下肢静脈瘤の種類と特徴
伏在静脈瘤
大伏在静脈または小伏在静脈の本幹およびその主要分枝の静脈拡張
側枝静脈瘤または分枝静脈瘤
伏在静脈瘤よりさらに末梢分枝(交通枝を含む)の静脈拡張で、しばしば孤立してみられる
網目状静脈瘤
皮下小静脈の拡張で、網目状を呈することが多い。膝窩部によくみられ、比較的鮮明な青色を示す
クモの巣状静脈瘤
皮内細静脈の拡張で、紫紅色を示すことが多い